Category

金属の比較・違い

  • チタンとステンレスの違い|比較と見分け方

    チタンとステンレスは、ともに強度と耐食性に優れる一方で、難削材であるといった共通する特徴がいくつかあります。どちらも用途が幅広く、アクセサリーや食器などの身近なものにもチタンやステンレスが採用されているほどです。しかしどちらも耐食性に優れているとはいうものの、万能に錆びを防げるわけではありません。環境によってはチタン、もしくはステンレスの方が優れている場合もあります。そこで本記事では、チタンとステンレスの物理的性質や耐食性の違いなどを比較・解説します。両者の見分け方についても併せて記述しているので、チタンとステンレスの判別にお困りの方もぜひ参考にしてみてください。参考:【チタンの特徴と用途とデメリット】チタンは他の金属とどう違うのか参考:【チタン加工】チタンの加工上の特性や加工方法を徹底解説!!チタンとステンレスの物性比較(硬さ、強度、熱伝導率、比重)<チタンとステンレスの物理的性質>材料溶融点(℃)密度(g/cm3)電気抵抗(μΩ⋅m)20℃熱伝導率(W/m⋅K)20℃比熱(KJ/kg⋅K)体積比熱(W/cm3⋅K)    線膨張係数(/K×10-6)20℃工業用純チタン(CP-Ti)1,6684.510.55170.5192.38.4α-βチタン合金(Ti-6Al-4V)1,6504.431.717.50.6102.78.8βチタン合金(Ti-15-3-3-3)1,6684.761.48.080.5002.48.5ステンレス(SUS304)1,400~1,4207.900.72160.5024.017.0引用元:一般社団法人日本チタン協会<チタンとステンレスの機械的性質>材料引張強さ(規格値)(MPa)比強度(計算値)0.2%耐力(MPa)伸び(規格値)(%)ビッカース硬さ(代表値)(HV)ヤング率(代表値)(GPa)工業用純チタン(CP2種)340~51075~113215≦23≦160106.3α-βチタン合金(Ti-6Al-4V)895≦202≦825≦10≦320110βチタン合金(Ti-15-3-3-3)745~945157~199690~83512≦27078.4ステンレス(SUS304)520≦66≦205≦40≦180199.9引用元:一般社団法人日本チタン協会チタンには大きく分けて、純チタンとチタン合金の2種類があります。純チタンは純度の高いチタンで、チタン合金よりも安価で加工しやすいのが特徴です。チタン合金は、アルミニウムやニッケルといったさまざまな合金元素を含有することで、強度や耐食性などを向上させています。チタンはステンレスと比べて密度(比重)が60%程度と小さく軽量、線膨張係数がステンレスの50%程度で熱収縮しにくい、体積比熱もステンレスの50~60%で昇温しやすいなどの特徴があります。耐力については、純チタンとステンレスでほとんど違いはありません。一方で、ヤング率に関してはステンレスの約半分の値を示します。どちらも優れた耐食性と強度をもちますが、チタンは金属アレルギーが起こりにくい、軽量であるといった特徴から、腕時計などのアクセサリーやアウトドア向けのクッカーにも採用されています。一方で、ステンレスはチタンより重たいものの、美観性に優れ、価格も安いことから、上記の製品ではよく比較される材料です。チタンの用途はそのほかにも、自動車・航空機・医療機器などが代表的です。ステンレスは、機械部品・キッチン周り・家電製品などにも多く採用されています。参考:軽い金属3選!【金属加工でよく使われる】特徴も解説!参考:チタン合金を詳しく解説【専門家が語る】種類や特徴について!チタンとステンレスの錆びにくさ<チタンとステンレスの耐食性比較>腐食媒組成(%)温度(℃)耐食性チタン    18-8ステンレス鋼塩酸1024〇×3024××1080×ND3080×ND硫酸1024△ND5024××10100×ND50100×ND硝酸1024◎◎5024◎◎10100◎◎50100◎〇王水HCl・HNO33:124◎×100〇ND弗化水素530××燐酸10(通気)24〇◎100×◎50(通気)24△◎100×〇塩化第二鉄1024◎×3024◎×10100◎ND30100◎ND塩化第二銅1024〇×3024〇×10100〇ND30100〇ND塩化ナトリウム1024◎〇4024◎〇10100◎*〇*40100◎*〇*アンモニア1024◎◎3024◎◎1080◎〇3080◎〇苛性ソーダ1024◎◎5024◎◎10100◎◎50100〇〇硫化水素乾燥ガス24◎△湿潤ガス24◎〇塩素乾燥ガス24×ND100ND◎湿潤ガス24◎ND90◎ND蓚酸1024〇〇2052×ND5024ND〇50100ND×*は孔食その他の局部腐食を起こす場合があります。記号の説明 ◎:<0.127、〇:<0.127~0.508、△:0.508~1.27、×:>1.27mm/year【注意】上記はあくまで参考値であり、個々の値を保証するものではありません。引用元:一般社団法人日本チタン協会チタンとステンレスはどちらも不働態皮膜を形成するため、耐食性は良好です。しかし、塩化物イオンのある環境下においては、ステンレスよりもチタンのほうが耐食性に優れています。これは、ステンレスが塩化物イオンによって、不働態皮膜が破壊されてしまうのに対し、チタンは塩化物イオンに対しても不働態皮膜が安定しているためです。また、チタンは耐食性について万能というわけではなく、塩酸や硫酸などの非酸化性の酸には腐食しやすい傾向にあります。一方で硝酸のような酸化性の酸の場合は、チタン・ステンレスともに不働態皮膜が安定するため、両者ともに錆びを防止できます。参考:錆びにくい金属について解説【錆びない金属はありません】チタンとステンレスの見分け方ステンレスは、基本的にオーステナイト系は磁性を持たず、フェライト系やマルテンサイト系などの他の種類は磁性を持ちます。一方でチタンは、純チタン・チタン合金ともに非磁性の材料です。そのため、オーステナイト系以外のステンレスとチタンを見分ける場合であれば、磁石が付くかどうかで判断ができます。ただし、オーステナイト系ステンレス鋼は、加工を施すと磁性を持つことがあります。よって、ステンレスとチタンの材質を見分けるときは、磁石に付いたものがステンレスのものだと判断してもよいでしょう。磁石で判別できない場合は、重さで判断してみるのもひとつの方法です。チタンの比重はおよそ4.5であるのに対し、ステンレスは7.9の値となります。同じ体積の物であれば、1.5倍以上も重量に違いがあるため、似たようなサイズのものを比較する場合は判別がしやすいです。また、外観についてもステンレスのほうが光沢があり、チタンのほうが黒ずんで見えます。ただし、表面処理を施していると見分けは付きにくくなります。

  • NO IMAGE

    【宇都宮で金属加工を依頼するなら!】宇都宮で腕の立つ加工メーカー3選

    「宇都宮で金属加工を依頼したいが、おすすめのメーカーがどこなのか知りたい」「小ロットや短納期など、柔軟な対応をしてもらいたい」「いま付き合いのある取引先より、コストを抑えて加工してもらえるメーカーを探している」金属加工メーカーを探していて、上記のような悩みをお持ちになった方はご一読ください。製品を作る上で、綿密な打合せを要したり、納期に追われたりといった状況は起こるもの。このような悩みは、近場の金属加工メーカーに依頼すると、柔軟に対応してもらいやすい傾向にあります。しかし、各地域のおすすめ金属加工メーカーを探すのは、なかなか大変なのも事実です。そこで今回の記事では、宇都宮で腕の立つ加工メーカー3選をご紹介します。栃木県や近隣にお住まいの方は、ぜひ参考にしてみてください。「株式会社ツカサ精密」精密加工の製造なら(宇都宮市芦沼町)引用元:株式会社ツカサ精密①会社概要所在地:栃木県宇都宮市芦沼町3270-1TEL:028-674-4189FAX:028-674-4290創立:1984年加工:穴あけ、折り曲げ、溶接組み立てなどの精密加工素材:鉄、アルミ、ステンレス、銅、真鍮などHP:http://www.your-tukasa.co.jp/②会社の紹介株式会社ツカサ精密は、産業機械・生活用品・福祉健康機器・監視カメラなどの部品を製作している金属板加工メーカーです。最新の機械設備と豊富なノウハウを有し、高い精度の加工が可能。また、特殊な加工にも柔軟に対応できる点も強みです。ロットについては、1個から量産までに対応しています。板金加工だけでなく、設計から表面処理や組立までをワンストップで受注できるため、効率よく生産できるのもポイント。図面がなくとも、作りたい製品の寸法・形状が分かれば依頼が可能です。また、企業だけでなく、個人からの依頼も承っています。株式会社ツカサ精密は、精密板金加工の依頼や、個人での依頼をしたい方などにおすすめの加工メーカーです。③製品事例オイルクーラー(材質:アルミ サイズ:約300×500×200mm 厚み:1.5mm)タンク(材質:ステンレス430 サイズ:約3000×1200×1000mm 厚み:2.0mm)操作ボックス(素材:鉄 サイズ:約2000×1000×800mm 厚み1.6mm)「株式会社テクノマイスター」熱効率100%の高強度・高品質接合(宇都宮市瑞穂)引用元:株式会社テクノマイスター①会社概要所在地(本社):栃木県宇都宮市瑞穂3丁目4-21所在地(上三川工場):栃木県河内郡上三川町大字上郷2206-7TEL:028-656-3773FAX:028-656-5514創立:1969年加工:旋盤加工、フライス加工、プレス加工、溶接加工、マシニングセンターなど素材:鉄、アルミなどHP:http://techno-meister.co.jp/index.html②会社の紹介株式会社テクノマイスターは、電子機器用のローラーシャフトをメインに製造している加工メーカーです。旋盤・フライス・プレス・マシニングセンターなどの幅広い加工機器を有しますが、なかでも「摩擦圧接加工」と呼ばれる部材を加圧しながらの高速接合を得意としています。これは、必要最小限な箇所だけを接合できるため、加工工程が短縮されるほか、アーク溶接などに比べて省エネルギーでの加工を実現。材料全体への熱影響も少なく、異なる素材同士での接合もできます。加工範囲については、小物から3mを超える長尺物まで対応可能。株式会社テクノマイスターでは、高品質かつ低コストでの接合技術が必要な方におすすめの加工メーカーです。③設備紹介1.NC旋盤(メーカー:森精機 型番:NL-2500Y)2.マシニングセンター(メーカー:森精機 型番:NV5000alA/40)3.摩擦圧接機(メーカー:TOHO 型番:TH‐25HW)「久保田溶接工業所」溶接から、金属プレス、組立、塗装までワンストップでご提供(宇都宮市羽牛田町)引用元:久保田溶接工業所①会社概要所在地:栃木県宇都宮市羽牛田町30-1TEL:028-654-1199FAX:028-654-1229創立:1988年加工:溶接加工、切断加工、プレス加工、穴加工、曲げ加工、塗装、組立など素材:鉄、ZAM材、アルミ、ステンレス、木材などHP:http://www.kubotayousetsu.co.jp/②会社の紹介久保田溶接工業所は、溶接・プレス加工・組立・塗装など、金属加工のほとんどをワンストップで提供している加工業者です。熟練した職人達の技術力に加え、レーザー切断機械・プレス機械・穴あけ加工機械といった幅広い種類の設備にて、金属加工を行っています。また、加工が可能な材料も多いことも特徴。多様化するニーズに対し、スピーディかつフレキシブルに対応できるほか、若い世代の育成にも力を注いでいる加工業者です。久保田溶接工業所は、柔軟な対応を求める方や、長年に渡り継続して金属加工を依頼したい方にもおすすめです。③製品事例1.フレーム(冷凍装置用)2.荷下ろし用ステップ3.プロテクター(エバポレーター用)宇都宮の金属加工業者マップ宇都宮で金属加工メーカーの一括見積りを依頼するならMitsuri!金属加工と一口で言っても、板金加工や機械加工など、加工の種類は豊富です。企業ごとに保有している加工機械やノウハウは異なるため、できることは各社で限られています。そのため、自身の作りたいものや加工して欲しい内容によって、依頼する加工メーカーを厳選する必要があります。また、依頼する金属加工メーカーとの立地が近いと、依頼の相談を対面でできるほか、配送の時間も短縮できるといったメリットがあります。柔軟な対応を求める方は、メーカーの特徴を見るだけでなく、立地の面でも考慮してみましょう。各地域で腕の立つ金属加工メーカーをお探しの際は、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で250社以上の企業と提携しているため、きっとご希望に沿うメーカーが見つかるでしょう。Mitsuriでのお見積りは複数社から可能です!金属加工でお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

  • NO IMAGE

    (※編集中)アルマイトとは?【3分でわかる】専門家がわかりやすく解説してみた!

    アルミニウムは鉄の約35%の比重であり、密度は低く金属の中でも軽量で、素材が破断せず柔軟に変形しやすいため様々な製品が造られています。アルミニウムは酸素と結びやすく、空気に触れることで薄い酸化皮膜をつくり保護されることで錆びにくくなります。しかし、この酸化皮膜は非常に薄いので、化学反応により腐食しやすくなるため、表面を保護する必要があります。  アルミニウム表面に陽極酸化皮膜を人工的に作る処理がアルマイトです。本記事では、表面を保護するアルマイト・カラーアルマイト・硬質アルマイトについてご紹介していきます。リサイクル性にもすぐれた軽くて強く、幅広い分野で使われているアルミニウムに、目的に合ったアルマイトをすることでさまざまな商品として私たちの生活に密に関わっています。板金加工ならMitsuri板金加工でお困りなら是非、Mitsuriにご相談ください!Mitsuriなら、板金加工を専門にしている工場の一括見積もりを取ることができます。小ロットや個人での加工依頼OKの工場に絞って見積りすることも可能です。試作も大歓迎です!Mitsuriの協力工場は全国に130社以上あり、多数の板金加工実績があるため、安心して依頼できるんです。板金加工でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください!見積もり依頼をする(無料)アルマイトとは引用元:Wikipediaアルマイトとは、アルミニウム表面に陽極酸化皮膜を作る処理です。アルマイトで人工的にアルミニウム表面に分厚い酸化アルミニウム皮膜を作ることにより、アルミニウムの耐食性(さびや腐食しにくい)、耐摩耗性の向上、装飾その他の機能の付加を目的とします。アルミニウムには、純アルミ、アルミニウム合金があり、1円玉や缶から自動車の部品などさまざまなところに使われています。材料へのニーズが多様化し、従来の特性に加え新たな機能性を付加したアルミニウムが先端分野へ展開されています。アルミニウムの特性軽量、強度、加工性、電気伝導率の高さ、非磁性、熱伝導率の高さ、極低温下でも脆性破壊が無い、赤外線や紫外線、電磁波、各種熱線を反射する、無害、無臭で衛生的、複雑形状の鋳造をつくれる、接合のしやすさ、真空の特性、再生加工しやすい以上のようなアルミニウムの特性を活かし、アルマイトによりさらに耐食性、耐摩耗性の向上、装飾など製品の幅を広げることができます。アルマイトの特徴着色をしない限りは無色透明な皮膜です。染料でいろいろな色に染めることができます。アルマイトの原料は、アルミニウム、アルミニウム合金と電解水溶液、硫酸電解液です。アルマイト処理の工程引用元:柏都電機工業(株)電解液を処理浴に用いて、アルミニウムを陽極として電気分解をすることにより、アルミニウムの表面を電気化学的に酸化させ、酸化アルミニウムの皮膜を作ります。多孔質皮膜を形成した後、高温水溶液、加圧水蒸気に水和することで、孔壁水和膨張させて孔を封じ(孔封処理)、耐食性を向上させます。耐食性の向上とは、腐食(さび)しにくくすることを指します。腐食(さび)すると外観や機能が損なわれてしまいます。耐食性を向上させることにより、さまざまな分野で活用することができます。身近なものでは、弁当箱、やかん、鍋、デジタル家電などキッチン用品から自動車、電車、航空機、ロケットなどもアルマイトされた製品、部品が組み込まれています。アルマイトは、アルミの表面から上に成長皮膜、下に浸透皮膜というように上下に成長します。一律に成長するので、元のアルミ製品の凸凹のままアルマイトされます。カラーアルマイトとは引用元:株式会社川崎カラーアルマイトとは、アルマイト処理によりできた孔の中に染料を浸透させ、染色することです。染料の濃度、温度、染色時間、アルマイト皮膜の厚さにより染料の吸着量が異なり、染料の吸着量が多いほど濃色になります。染料の調合による色調の違いや、表面仕上げの違いで、さまざまな種類があります。製品のバリエーションを豊かにし、製品の目的や使用場面に合った表面を生成できます。アルマイトされている身近な商品にはスマートフォン、窓枠の、アルミサッシ、つりでつかうリール、スマートフォンカバーなどがありますし。また、着色しない場合は、アルミ素材の色になります。カラーアルマイト処理の工程引用元:株式会社アルマックス | Almaxカラーアルマイト処理の工程は、陽極酸化後に染色または二次電解着色し、封孔をします。封孔後の仕上げ処理により、光沢などの変化をつけれます。染色、着色での色の種類や光沢など、バリエーションはさまざまです。また、二次電解、三次電解という陽極酸化後にポーラス内に電気化学的に金属などを摂出させて着色するカラーアルマイトもあります。腐食環境で使用されるアルミサッシなどの部材においては、一般的に封孔処理しないで電着塗装を施した“陽極酸化塗装複合皮膜”が用いられています。硬質アルマイトとは引用元:三和メッキ工業株式会社硬質アルマイトは、滑り特性や摩耗しにくい特性の求められる、自動車のエンジンや航空機関連の部品に用いられます。日本工業規格JIS H 8603「アルミニウム及びアルミニウム合金の工業用硬質陽極酸化皮膜」では、「低温の電解浴又は各種の有機酸を添加した特殊な電解浴を用いて処理されたアルミニウム材の陽極酸化皮膜。通常の方法で処理された皮膜に比べて硬く、かつ、耐摩耗性に優れることを特徴とする。」と定義しています。硬質アルマイトは、アルミニウム素地が通常のアルマイト処理で得られる酸化皮膜よりも厚い層を形成するため、耐久性の向上、製品の強度が増します。硬度は、非熱処理の鉄と比較すると硬質アルマイトのほうが硬く、耐摩耗性、電気絶縁性を発揮させるには20~70ミクロンの範囲で指定します。普通アルマイトと硬質アルマイトを比較してみた標準アルマイト硬質アルマイトプロセス硫酸浴中で処理する最も一般的なプロセス低温の電解槽中で処理することで、厚く硬い皮膜を生成色合い染色を施さなければ通常は白色を呈する一般的にはグレーを呈するものの、用いるアルミ素材と膜厚によって見え方に差が生じる硬度200HV前後鉄より軟らかい400HV以上非熱処理の鉄と比較すると硬質アルマイトのほうが硬い膜厚一般的に5~25ミクロン。使用条件などを勘案して指定耐摩耗性、電気絶縁性を発揮させるには20~70ミクロンの範囲で指定主用途建材、工業用品、家庭用品、各種装飾品などシャフト・ロールなど摺動部品、航空機関連部品引用元:東信工業株式会社家庭用品のコップやお弁当箱、装飾品などから、航空機関連部品まで、用途に合ったアルマイトで、アルミニウム製品を幅広くアルマイト処理しています。まとめアルマイトについて、アルマイト処理、特徴、種類について今回解説しました。さまざまなアルミニウム商品に、アルマイト処理により耐食性、耐摩耗性の向上、装飾などの機能を付加できます。商品開発、改良などぜひご相談ください。見積もり依頼をする(無料)

  • チタンとステンレスの違い|比較と見分け方

    チタンとステンレスは、ともに強度と耐食性に優れる一方で、難削材であるといった共通する特徴がいくつかあります。どちらも用途が幅広く、アクセサリーや食器などの身近なものにもチタンやステンレスが採用されているほどです。しかしどちらも耐食性に優れているとはいうものの、万能に錆びを防げるわけではありません。環境によってはチタン、もしくはステンレスの方が優れている場合もあります。そこで本記事では、チタンとステンレスの物理的性質や耐食性の違いなどを比較・解説します。両者の見分け方についても併せて記述しているので、チタンとステンレスの判別にお困りの方もぜひ参考にしてみてください。参考:【チタンの特徴と用途とデメリット】チタンは他の金属とどう違うのか参考:【チタン加工】チタンの加工上の特性や加工方法を徹底解説!!チタンとステンレスの物性比較(硬さ、強度、熱伝導率、比重)<チタンとステンレスの物理的性質>材料溶融点(℃)密度(g/cm3)電気抵抗(μΩ⋅m)20℃熱伝導率(W/m⋅K)20℃比熱(KJ/kg⋅K)体積比熱(W/cm3⋅K)    線膨張係数(/K×10-6)20℃工業用純チタン(CP-Ti)1,6684.510.55170.5192.38.4α-βチタン合金(Ti-6Al-4V)1,6504.431.717.50.6102.78.8βチタン合金(Ti-15-3-3-3)1,6684.761.48.080.5002.48.5ステンレス(SUS304)1,400~1,4207.900.72160.5024.017.0引用元:一般社団法人日本チタン協会<チタンとステンレスの機械的性質>材料引張強さ(規格値)(MPa)比強度(計算値)0.2%耐力(MPa)伸び(規格値)(%)ビッカース硬さ(代表値)(HV)ヤング率(代表値)(GPa)工業用純チタン(CP2種)340~51075~113215≦23≦160106.3α-βチタン合金(Ti-6Al-4V)895≦202≦825≦10≦320110βチタン合金(Ti-15-3-3-3)745~945157~199690~83512≦27078.4ステンレス(SUS304)520≦66≦205≦40≦180199.9引用元:一般社団法人日本チタン協会チタンには大きく分けて、純チタンとチタン合金の2種類があります。純チタンは純度の高いチタンで、チタン合金よりも安価で加工しやすいのが特徴です。チタン合金は、アルミニウムやニッケルといったさまざまな合金元素を含有することで、強度や耐食性などを向上させています。チタンはステンレスと比べて密度(比重)が60%程度と小さく軽量、線膨張係数がステンレスの50%程度で熱収縮しにくい、体積比熱もステンレスの50~60%で昇温しやすいなどの特徴があります。耐力については、純チタンとステンレスでほとんど違いはありません。一方で、ヤング率に関してはステンレスの約半分の値を示します。どちらも優れた耐食性と強度をもちますが、チタンは金属アレルギーが起こりにくい、軽量であるといった特徴から、腕時計などのアクセサリーやアウトドア向けのクッカーにも採用されています。一方で、ステンレスはチタンより重たいものの、美観性に優れ、価格も安いことから、上記の製品ではよく比較される材料です。チタンの用途はそのほかにも、自動車・航空機・医療機器などが代表的です。ステンレスは、機械部品・キッチン周り・家電製品などにも多く採用されています。参考:軽い金属3選!【金属加工でよく使われる】特徴も解説!参考:チタン合金を詳しく解説【専門家が語る】種類や特徴について!チタンとステンレスの錆びにくさ<チタンとステンレスの耐食性比較>腐食媒組成(%)温度(℃)耐食性チタン    18-8ステンレス鋼塩酸1024〇×3024××1080×ND3080×ND硫酸1024△ND5024××10100×ND50100×ND硝酸1024◎◎5024◎◎10100◎◎50100◎〇王水HCl・HNO33:124◎×100〇ND弗化水素530××燐酸10(通気)24〇◎100×◎50(通気)24△◎100×〇塩化第二鉄1024◎×3024◎×10100◎ND30100◎ND塩化第二銅1024〇×3024〇×10100〇ND30100〇ND塩化ナトリウム1024◎〇4024◎〇10100◎*〇*40100◎*〇*アンモニア1024◎◎3024◎◎1080◎〇3080◎〇苛性ソーダ1024◎◎5024◎◎10100◎◎50100〇〇硫化水素乾燥ガス24◎△湿潤ガス24◎〇塩素乾燥ガス24×ND100ND◎湿潤ガス24◎ND90◎ND蓚酸1024〇〇2052×ND5024ND〇50100ND×*は孔食その他の局部腐食を起こす場合があります。記号の説明 ◎:<0.127、〇:<0.127~0.508、△:0.508~1.27、×:>1.27mm/year【注意】上記はあくまで参考値であり、個々の値を保証するものではありません。引用元:一般社団法人日本チタン協会チタンとステンレスはどちらも不働態皮膜を形成するため、耐食性は良好です。しかし、塩化物イオンのある環境下においては、ステンレスよりもチタンのほうが耐食性に優れています。これは、ステンレスが塩化物イオンによって、不働態皮膜が破壊されてしまうのに対し、チタンは塩化物イオンに対しても不働態皮膜が安定しているためです。また、チタンは耐食性について万能というわけではなく、塩酸や硫酸などの非酸化性の酸には腐食しやすい傾向にあります。一方で硝酸のような酸化性の酸の場合は、チタン・ステンレスともに不働態皮膜が安定するため、両者ともに錆びを防止できます。参考:錆びにくい金属について解説【錆びない金属はありません】チタンとステンレスの見分け方ステンレスは、基本的にオーステナイト系は磁性を持たず、フェライト系やマルテンサイト系などの他の種類は磁性を持ちます。一方でチタンは、純チタン・チタン合金ともに非磁性の材料です。そのため、オーステナイト系以外のステンレスとチタンを見分ける場合であれば、磁石が付くかどうかで判断ができます。ただし、オーステナイト系ステンレス鋼は、加工を施すと磁性を持つことがあります。よって、ステンレスとチタンの材質を見分けるときは、磁石に付いたものがステンレスのものだと判断してもよいでしょう。磁石で判別できない場合は、重さで判断してみるのもひとつの方法です。チタンの比重はおよそ4.5であるのに対し、ステンレスは7.9の値となります。同じ体積の物であれば、1.5倍以上も重量に違いがあるため、似たようなサイズのものを比較する場合は判別がしやすいです。また、外観についてもステンレスのほうが光沢があり、チタンのほうが黒ずんで見えます。ただし、表面処理を施していると見分けは付きにくくなります。

  • NO IMAGE

    【宇都宮で金属加工を依頼するなら!】宇都宮で腕の立つ加工メーカー3選

    「宇都宮で金属加工を依頼したいが、おすすめのメーカーがどこなのか知りたい」「小ロットや短納期など、柔軟な対応をしてもらいたい」「いま付き合いのある取引先より、コストを抑えて加工してもらえるメーカーを探している」金属加工メーカーを探していて、上記のような悩みをお持ちになった方はご一読ください。製品を作る上で、綿密な打合せを要したり、納期に追われたりといった状況は起こるもの。このような悩みは、近場の金属加工メーカーに依頼すると、柔軟に対応してもらいやすい傾向にあります。しかし、各地域のおすすめ金属加工メーカーを探すのは、なかなか大変なのも事実です。そこで今回の記事では、宇都宮で腕の立つ加工メーカー3選をご紹介します。栃木県や近隣にお住まいの方は、ぜひ参考にしてみてください。「株式会社ツカサ精密」精密加工の製造なら(宇都宮市芦沼町)引用元:株式会社ツカサ精密①会社概要所在地:栃木県宇都宮市芦沼町3270-1TEL:028-674-4189FAX:028-674-4290創立:1984年加工:穴あけ、折り曲げ、溶接組み立てなどの精密加工素材:鉄、アルミ、ステンレス、銅、真鍮などHP:http://www.your-tukasa.co.jp/②会社の紹介株式会社ツカサ精密は、産業機械・生活用品・福祉健康機器・監視カメラなどの部品を製作している金属板加工メーカーです。最新の機械設備と豊富なノウハウを有し、高い精度の加工が可能。また、特殊な加工にも柔軟に対応できる点も強みです。ロットについては、1個から量産までに対応しています。板金加工だけでなく、設計から表面処理や組立までをワンストップで受注できるため、効率よく生産できるのもポイント。図面がなくとも、作りたい製品の寸法・形状が分かれば依頼が可能です。また、企業だけでなく、個人からの依頼も承っています。株式会社ツカサ精密は、精密板金加工の依頼や、個人での依頼をしたい方などにおすすめの加工メーカーです。③製品事例オイルクーラー(材質:アルミ サイズ:約300×500×200mm 厚み:1.5mm)タンク(材質:ステンレス430 サイズ:約3000×1200×1000mm 厚み:2.0mm)操作ボックス(素材:鉄 サイズ:約2000×1000×800mm 厚み1.6mm)「株式会社テクノマイスター」熱効率100%の高強度・高品質接合(宇都宮市瑞穂)引用元:株式会社テクノマイスター①会社概要所在地(本社):栃木県宇都宮市瑞穂3丁目4-21所在地(上三川工場):栃木県河内郡上三川町大字上郷2206-7TEL:028-656-3773FAX:028-656-5514創立:1969年加工:旋盤加工、フライス加工、プレス加工、溶接加工、マシニングセンターなど素材:鉄、アルミなどHP:http://techno-meister.co.jp/index.html②会社の紹介株式会社テクノマイスターは、電子機器用のローラーシャフトをメインに製造している加工メーカーです。旋盤・フライス・プレス・マシニングセンターなどの幅広い加工機器を有しますが、なかでも「摩擦圧接加工」と呼ばれる部材を加圧しながらの高速接合を得意としています。これは、必要最小限な箇所だけを接合できるため、加工工程が短縮されるほか、アーク溶接などに比べて省エネルギーでの加工を実現。材料全体への熱影響も少なく、異なる素材同士での接合もできます。加工範囲については、小物から3mを超える長尺物まで対応可能。株式会社テクノマイスターでは、高品質かつ低コストでの接合技術が必要な方におすすめの加工メーカーです。③設備紹介1.NC旋盤(メーカー:森精機 型番:NL-2500Y)2.マシニングセンター(メーカー:森精機 型番:NV5000alA/40)3.摩擦圧接機(メーカー:TOHO 型番:TH‐25HW)「久保田溶接工業所」溶接から、金属プレス、組立、塗装までワンストップでご提供(宇都宮市羽牛田町)引用元:久保田溶接工業所①会社概要所在地:栃木県宇都宮市羽牛田町30-1TEL:028-654-1199FAX:028-654-1229創立:1988年加工:溶接加工、切断加工、プレス加工、穴加工、曲げ加工、塗装、組立など素材:鉄、ZAM材、アルミ、ステンレス、木材などHP:http://www.kubotayousetsu.co.jp/②会社の紹介久保田溶接工業所は、溶接・プレス加工・組立・塗装など、金属加工のほとんどをワンストップで提供している加工業者です。熟練した職人達の技術力に加え、レーザー切断機械・プレス機械・穴あけ加工機械といった幅広い種類の設備にて、金属加工を行っています。また、加工が可能な材料も多いことも特徴。多様化するニーズに対し、スピーディかつフレキシブルに対応できるほか、若い世代の育成にも力を注いでいる加工業者です。久保田溶接工業所は、柔軟な対応を求める方や、長年に渡り継続して金属加工を依頼したい方にもおすすめです。③製品事例1.フレーム(冷凍装置用)2.荷下ろし用ステップ3.プロテクター(エバポレーター用)宇都宮の金属加工業者マップ宇都宮で金属加工メーカーの一括見積りを依頼するならMitsuri!金属加工と一口で言っても、板金加工や機械加工など、加工の種類は豊富です。企業ごとに保有している加工機械やノウハウは異なるため、できることは各社で限られています。そのため、自身の作りたいものや加工して欲しい内容によって、依頼する加工メーカーを厳選する必要があります。また、依頼する金属加工メーカーとの立地が近いと、依頼の相談を対面でできるほか、配送の時間も短縮できるといったメリットがあります。柔軟な対応を求める方は、メーカーの特徴を見るだけでなく、立地の面でも考慮してみましょう。各地域で腕の立つ金属加工メーカーをお探しの際は、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で250社以上の企業と提携しているため、きっとご希望に沿うメーカーが見つかるでしょう。Mitsuriでのお見積りは複数社から可能です!金属加工でお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

  • NO IMAGE

    (※編集中)アルマイトとは?【3分でわかる】専門家がわかりやすく解説してみた!

    アルミニウムは鉄の約35%の比重であり、密度は低く金属の中でも軽量で、素材が破断せず柔軟に変形しやすいため様々な製品が造られています。アルミニウムは酸素と結びやすく、空気に触れることで薄い酸化皮膜をつくり保護されることで錆びにくくなります。しかし、この酸化皮膜は非常に薄いので、化学反応により腐食しやすくなるため、表面を保護する必要があります。  アルミニウム表面に陽極酸化皮膜を人工的に作る処理がアルマイトです。本記事では、表面を保護するアルマイト・カラーアルマイト・硬質アルマイトについてご紹介していきます。リサイクル性にもすぐれた軽くて強く、幅広い分野で使われているアルミニウムに、目的に合ったアルマイトをすることでさまざまな商品として私たちの生活に密に関わっています。板金加工ならMitsuri板金加工でお困りなら是非、Mitsuriにご相談ください!Mitsuriなら、板金加工を専門にしている工場の一括見積もりを取ることができます。小ロットや個人での加工依頼OKの工場に絞って見積りすることも可能です。試作も大歓迎です!Mitsuriの協力工場は全国に130社以上あり、多数の板金加工実績があるため、安心して依頼できるんです。板金加工でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください!見積もり依頼をする(無料)アルマイトとは引用元:Wikipediaアルマイトとは、アルミニウム表面に陽極酸化皮膜を作る処理です。アルマイトで人工的にアルミニウム表面に分厚い酸化アルミニウム皮膜を作ることにより、アルミニウムの耐食性(さびや腐食しにくい)、耐摩耗性の向上、装飾その他の機能の付加を目的とします。アルミニウムには、純アルミ、アルミニウム合金があり、1円玉や缶から自動車の部品などさまざまなところに使われています。材料へのニーズが多様化し、従来の特性に加え新たな機能性を付加したアルミニウムが先端分野へ展開されています。アルミニウムの特性軽量、強度、加工性、電気伝導率の高さ、非磁性、熱伝導率の高さ、極低温下でも脆性破壊が無い、赤外線や紫外線、電磁波、各種熱線を反射する、無害、無臭で衛生的、複雑形状の鋳造をつくれる、接合のしやすさ、真空の特性、再生加工しやすい以上のようなアルミニウムの特性を活かし、アルマイトによりさらに耐食性、耐摩耗性の向上、装飾など製品の幅を広げることができます。アルマイトの特徴着色をしない限りは無色透明な皮膜です。染料でいろいろな色に染めることができます。アルマイトの原料は、アルミニウム、アルミニウム合金と電解水溶液、硫酸電解液です。アルマイト処理の工程引用元:柏都電機工業(株)電解液を処理浴に用いて、アルミニウムを陽極として電気分解をすることにより、アルミニウムの表面を電気化学的に酸化させ、酸化アルミニウムの皮膜を作ります。多孔質皮膜を形成した後、高温水溶液、加圧水蒸気に水和することで、孔壁水和膨張させて孔を封じ(孔封処理)、耐食性を向上させます。耐食性の向上とは、腐食(さび)しにくくすることを指します。腐食(さび)すると外観や機能が損なわれてしまいます。耐食性を向上させることにより、さまざまな分野で活用することができます。身近なものでは、弁当箱、やかん、鍋、デジタル家電などキッチン用品から自動車、電車、航空機、ロケットなどもアルマイトされた製品、部品が組み込まれています。アルマイトは、アルミの表面から上に成長皮膜、下に浸透皮膜というように上下に成長します。一律に成長するので、元のアルミ製品の凸凹のままアルマイトされます。カラーアルマイトとは引用元:株式会社川崎カラーアルマイトとは、アルマイト処理によりできた孔の中に染料を浸透させ、染色することです。染料の濃度、温度、染色時間、アルマイト皮膜の厚さにより染料の吸着量が異なり、染料の吸着量が多いほど濃色になります。染料の調合による色調の違いや、表面仕上げの違いで、さまざまな種類があります。製品のバリエーションを豊かにし、製品の目的や使用場面に合った表面を生成できます。アルマイトされている身近な商品にはスマートフォン、窓枠の、アルミサッシ、つりでつかうリール、スマートフォンカバーなどがありますし。また、着色しない場合は、アルミ素材の色になります。カラーアルマイト処理の工程引用元:株式会社アルマックス | Almaxカラーアルマイト処理の工程は、陽極酸化後に染色または二次電解着色し、封孔をします。封孔後の仕上げ処理により、光沢などの変化をつけれます。染色、着色での色の種類や光沢など、バリエーションはさまざまです。また、二次電解、三次電解という陽極酸化後にポーラス内に電気化学的に金属などを摂出させて着色するカラーアルマイトもあります。腐食環境で使用されるアルミサッシなどの部材においては、一般的に封孔処理しないで電着塗装を施した“陽極酸化塗装複合皮膜”が用いられています。硬質アルマイトとは引用元:三和メッキ工業株式会社硬質アルマイトは、滑り特性や摩耗しにくい特性の求められる、自動車のエンジンや航空機関連の部品に用いられます。日本工業規格JIS H 8603「アルミニウム及びアルミニウム合金の工業用硬質陽極酸化皮膜」では、「低温の電解浴又は各種の有機酸を添加した特殊な電解浴を用いて処理されたアルミニウム材の陽極酸化皮膜。通常の方法で処理された皮膜に比べて硬く、かつ、耐摩耗性に優れることを特徴とする。」と定義しています。硬質アルマイトは、アルミニウム素地が通常のアルマイト処理で得られる酸化皮膜よりも厚い層を形成するため、耐久性の向上、製品の強度が増します。硬度は、非熱処理の鉄と比較すると硬質アルマイトのほうが硬く、耐摩耗性、電気絶縁性を発揮させるには20~70ミクロンの範囲で指定します。普通アルマイトと硬質アルマイトを比較してみた標準アルマイト硬質アルマイトプロセス硫酸浴中で処理する最も一般的なプロセス低温の電解槽中で処理することで、厚く硬い皮膜を生成色合い染色を施さなければ通常は白色を呈する一般的にはグレーを呈するものの、用いるアルミ素材と膜厚によって見え方に差が生じる硬度200HV前後鉄より軟らかい400HV以上非熱処理の鉄と比較すると硬質アルマイトのほうが硬い膜厚一般的に5~25ミクロン。使用条件などを勘案して指定耐摩耗性、電気絶縁性を発揮させるには20~70ミクロンの範囲で指定主用途建材、工業用品、家庭用品、各種装飾品などシャフト・ロールなど摺動部品、航空機関連部品引用元:東信工業株式会社家庭用品のコップやお弁当箱、装飾品などから、航空機関連部品まで、用途に合ったアルマイトで、アルミニウム製品を幅広くアルマイト処理しています。まとめアルマイトについて、アルマイト処理、特徴、種類について今回解説しました。さまざまなアルミニウム商品に、アルマイト処理により耐食性、耐摩耗性の向上、装飾などの機能を付加できます。商品開発、改良などぜひご相談ください。見積もり依頼をする(無料)