Category

神奈川県の金属加工工場

  • NO IMAGE

    鉄筋加工について詳しく解説!使用される機械についてもご紹介!

    「鉄筋加工」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。鉄筋加工は、ビルやマンションなどの大型の建築物、さらに住宅の基礎部分や、高速道路、橋の建設など、私たちの身の回りにおいて、さまざまな分野で幅広く利用されている技術となっています。今回は、そのような鉄筋加工をテーマに、鉄筋とは何か、また鉄筋の種類についてもご紹介していきます。その他にも、鉄筋加工の中において代表的な加工方法である、切断加工及び曲げ加工について、使用される機械などとともに、詳しく解説していきます。鉄筋加工についてさらに知識を深めたい方や、鉄筋加工でお悩みの方は、ぜひご一読ください。鉄筋加工とは現代の建築分野では欠かせない技術の一つとなっている「鉄筋加工」。そんな鉄筋加工について、鉄筋とは何か、また鉄筋の種類について解説していきます。鉄筋とは鉄筋とは、正式には鉄筋コンクリート用棒鋼と言われ、建物の構造用材料の一つで、一般にコンクリートなどの建造物の補強として使用される鋼材を指します。そのため、完成した建物ではその姿を見ることはないのですが、見えない部分で建物を支える、非常に重要な役割を果たしています。また、鉄筋コンクリートという言葉を聞いたことがあるという方も多いと思いますが、その名の通り、これはコンクリートと鉄筋を組み合わせて作られた建造物の構造を指し、RC造(Reinforced Concrete:補強されたコンクリート)とも呼ばれます。鉄筋コンクリート造は、耐久性の他にも、耐火性や遮音性などに優れることから、多くの建物に採用されています。コンクリートは圧縮強度には優れるのですが、引張強度は劣るという性質を持ちます。一方、鉄筋は引張強度に優れるという性質を持つため、コンクリート内部に鉄筋を入れることで、こうしたコンクリートの弱点を補う目的があります。鉄筋の種類次に、鉄筋の種類について見ていきましょう。鉄筋には、主に「丸鋼」と「異形棒鋼」の2種類が存在します。それでは、それぞれについて以下解説していきます。●丸鋼引用元:株式会社日東丸鋼は、上図に示したように、突起がなく、断面が円形をしている鉄筋です。日本では、昭和40年頃までは、建築分野においても丸鋼がよく利用されていましたが、現在では、コンクリートの補強用として開発された異形棒鋼に完全に置き換わっています。そのため、丸鋼は部材のひび割れや脱落防止用のちょっとした補強などに使用され、建築の重要な部分での鉄筋としては使用されていません。●異形棒鋼引用元:三喜株式会社次に、異形棒鋼は異形鉄筋とも呼ばれ、上図に示したように、棒の表面に凹凸がついた特殊な形状をした鉄筋を指します。主に、コンクリート補強用の鉄筋材料として利用されています。この異形棒鋼の表面の凹凸は、リブ及び節(ふし)と呼ばれ、下図に示したように、リブは軸方向に連続してついた凹凸、節は軸方向以外についた凹凸を指します。この突起によって、コンクリートの付着性を高め、鉄筋がコンクリートから抜けにくくなります。引用元:ウェブリオ株式会社また、一般的に鉄筋コンクリートの用途に利用される異形棒鋼は、D10〜D51までの12種類が存在し、それぞれ直径や断面積、重量、リブや節の間隔や高さなどのスペックが定められています。なお、Dの後ろの数字は、直径の寸法を四捨五入した数が用いられています。例えば直径9.53mmの異形鉄筋ならD10となっています。<寸法・質量及び節の許容限度>引用元:大阪製鐵株式会社鉄筋加工【切断加工】鉄筋加工の中でも、欠かせない加工方法である切断加工について解説していきます。切断加工は、設計された図面で指定された寸法通りに、鉄筋の長さを調整するために行われます。使用される機械それでは、鉄筋の切断加工において使用される機械について見ていきましょう。次のような、2種類の機械がよく用いられます。●鉄筋カッター引用元:株式会社ミスミ鉄筋カッターは、上図に示したような機械で、油圧あるいは電動モーターなどによって稼働し、ブロック状の刃を用いて鉄筋を切断する機械です。主に、現場において鉄筋を切断する場合に使用されています。ただし、大量の鉄筋を切断する場合などには手間がかかるため、おすすめできません。●鉄筋自動切断機引用元:東陽建設工機株式会社近年では、工場において鉄筋の切断加工を行う場合には、上図のような鉄筋自動切断機が用いられています。鉄筋自動切断機とは、文字通り、鉄筋を自動で切断する機械で、コンピューター制御によって、供給、持込み、連続切断、排出を自動で行うことが可能です。また、精度も非常に高く、機械にもよりますが、切断の長さは1mm単位で設定が可能です。このように、機械によるオートメーション化により、大量の鉄筋の高精度な切断加工が実現されています。参考記事こちらの記事では、板金の切断加工について、その基本的な知識について詳しく解説しています。板金の切断加工について知りたい方は、ぜひご覧ください。⇒【板金加工 切断】せん断やシャー切断などの切断加工を専門家が解説!鉄筋加工【曲げ加工】次に、切断加工同様、鉄筋加工では欠かせない加工方法の一つである曲げ加工について解説していきます。曲げ加工は、設計された図面通りに鉄筋を曲げる加工方法となります。使用される機械それでは、鉄筋の曲げ加工において使用される機械について見ていきましょう。次のような、2種類の機械がよく利用されています。●鉄筋ベンダー引用元:株式会社テイビョウ鉄筋ベンダーには、さまざまな種類がありますが、一般に、上図に示したように電動式で鉄筋の曲げ加工を行う機械がよく用いられます。工場では据え置き式のものが使用されますが、近年では現場用に軽量で小型化したものもあり、持ち運びができるタイプの鉄筋ベンダーもよく利用されています。●鉄筋自動曲げ機引用元:株式会社サンヨー機械切断加工同様、上図に示したような鉄筋自動曲げ機も存在します。こちらも自動化された機械によって、大量の鉄筋の高精度な曲げ加工を行うことができます。鉄筋自動曲げ機では、鉄筋ベンダーでは施すことのできない特殊曲げ加工に対応した機械もあります。また、機械によっては、切断、曲げ加工を同じ機械で行えるものも存在し、さらに生産性を高めることが可能となっています。参考記事こちらの記事では、曲げ加工について、その基本的な知識について詳しく解説しています。曲げ加工についてさらに知りたい方は、ぜひご覧ください。⇒板金加工における【曲げ加工】の基礎や種類ついて徹底解説!!鉄筋加工についてまとめ今回は、鉄筋加工をテーマに、鉄筋とは何かという説明から始め、鉄筋の種類についてご紹介したました。さらに、鉄筋の切断加工及び曲げ加工について、使用される機械などとともに詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか。一般に鉄筋加工は、技術者の技量や経験に左右される部分が多いため、鉄筋の加工を依頼する際には、信頼できるメーカーの選定が非常に重要となってきます。鉄筋加工でお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

  • NO IMAGE

    【茨城で金属加工を依頼するなら!】技術力が高い金属加工メーカー5選!

     「金属加工メーカーはいろいろあるが、どこがいいのかわからない……」「小ロットで発注しようとしたら断られてしまった……」「特殊な素材なので、加工してもらえるかどうかわからない……」茨城で金属加工を依頼しようと思ったとき、「茨城 金属加工」で検索してもどこに依頼すればいいのか悩んでしまいます。ホームページを片っ端から見ていては時間がかかりすぎてしまいます。金属加工メーカーには得意・不得意もあります。発注内容に合った金属加工メーカーを選定しないと、思った通りの加工をしてもらえなかったり、納期が遅れたりすることがあります。そこで今回は、茨城で技術力が高い金属加工メーカーを土浦からひたちなかまで幅広くご紹介しますので、ご依頼先にお困りの方は参考にしていただければと思います。【量産を見込んだ機械加工なら】有限会社早川金属工業引用元:有限会社早川金属工業基本情報所在地:茨城県小美玉市羽鳥1898-36TEL:0299-46-1808~9FAX:0299-46-4778創業:1964年4月加工:金属加工、NC旋盤加工素材:真鋳、鉄、アルミ、ステンレスHP: http://www.hayakawakinzoku.com/①会社紹介早川金属工業は1964年に東京都葛飾区で創業し、1989年に茨城県小美玉市に移転した会社です。金属加工とNC旋盤加工を行っています。環境問題への取り組みもしており、トリクレン及びトリクレン洗浄機を廃止し、炭化水素を使用した全自動炭化水素系洗浄機で製品を洗浄しています。②メリット・デメリット量産体制の整った金属加工業者で、NC旋盤を主体とした工作機械を24時間体制で稼動しており、機械一台当りの月産の生産能力は数十万個単位です。量産に強い会社ですが、1個からの注文も受け付けています。ただし、図面の無い注文の場合は打ち合わせに時間を要する可能性があるのでご注意ください。③製品紹介(詳細記載なし)(詳細記載なし)(詳細記載なし) 【設計から製造まで一括サポート】株式会社MS引用元:株式会社MS基本情報本社所在地:茨城県土浦市虫掛3675TEL:029-821-4308FAX:029-821-3059設立:1969年8月加工:プレス加工、2次元CADによるレーザー加工、曲げ加工、溶接加工素材:鉄、アルミ、ステンレスHP:https://www.stngrp.com/ms/index.html①会社紹介株式会社MSは、2017年に株式会社森製作所から社名変更した会社です。プレス加工、2次元CADによるレーザー加工、曲げ加工・溶接加工・製品加工までの一貫製造体制により、短納期で高品質の製品を生産しています。②メリット・デメリット材料の切断、プレス、曲げ加工、製缶まで一貫して生産します。難易度の高い加工、開発を含む試作、図面がない製品開発、特殊形状加工などにも対応しており、製作ロットは1個から量産まで幅広く対応しています。保有する機械設備はレーザー加工やプレス加工がメインで、取り扱いのない加工もあるので注意が必要です。③製品紹介(詳細記載なし)(詳細記載なし)(詳細記載なし) 【小ロットの切削加工なら】株式会社双葉電機製作所引用元:株式会社双葉電機製作所基本情報所在地:茨城県水戸市酒門町字西割4265-3TEL:029-247-8715FAX:029-247-8716設立:1968年5月加工:NC旋盤加工、ワイヤー加工、平面研磨加工、精密部品加工、溶接加工素材:鉄、アルミ、ステンレス、ジルコニウム(ジルカロイ)、チタン、インコネル、モリブデン、タングステン等HP:http://www.futabadenki.co.jp/ ①会社紹介株式会社双葉電機製作所はエレベーター・エスカレーターの精密機械加工や、 原子力機器類の設計・製作を行う会社です。原子力関連の加工を長年行っているため、難削材・難形状品の加工や、失敗の許されない精密部品加工の実績があります。②メリット・デメリット小ロット製作に強みのある会社です。試作品や治具・実験装置の設計・製作を得意としており、図面ではなく手書きのラフ画でも対応も可能です。初めて扱う材質や特殊な鋼材の加工に対応しています。小ロット製作を得意としている反面、量産は苦手です。無理な低価格での受注にも対応していませんので、低価格で大量生産を望んでいる場合には向いていません。③製品紹介材質:A5056 加工方法:旋盤加工 製品名:油圧部品材質:ステンレス 加工方法:不明  製品名:産業機械部品材質:SS400 加工方法:不明  製品名:産業用部品【難しい加工も対応】伸栄工業株式会社引用元:伸栄工業株式会社基本情報本社工場所在地:茨城県かすみがうら市上稲吉1751番地TEL :029-831-5315 FAX :029-833-0933設立:1983年6月加工:切削加工、溶接加工、プレス加工素材:マグネシウム、インコネル、ハステロイ、銅、チタンHP:http://shin-ei-kogyo.com/①会社紹介伸栄工業株式会社は、設計から製造、検査、据付まで一貫して行っている会社です。創業以来一貫して金属加工を行ってきた会社ですが、近年ではペレットストーブや給湯器の製造販売も行っています。社会貢献活動として行った霞ヶ浦の水質浄化研究を発端に、ペレットプラントエンジニアリングやエネルギーミックス導入プランニングといった事業につなげています。②メリット・デメリット相談から商談、設計まで1人の担当者が行い、設計・製造・検査・据付まで1社で完結できるため、納期・価格・数量の要望にフレキシブルに対応できます。金属加工に必要な各種資格認定者が社内に揃っており、他社では加工が難しいと断られた材質や形状の製品でも加工した実績があります。すべての設備が社内にあるわけではなく、一部の設備は協力工場にあるため、加工の内容によっては納期までのスケジューリングに注意が必要です。 ③製品紹介楕円形状加工物 ネック 旋盤加工品 振動テーブル 材質Mg 【高精度の機械加工なら】株式会社川崎製作所引用元:株式会社川崎製作所基本情報所在地:茨城県ひたちなか市新光町552-71TEL:029-265-8227FAX:029-265-7757設立:1978年4月加工:同時5軸加工、NC旋盤加工他素材:アルミ・鉄・ステンレス・チタン・インコネル・ハステロイ・ワスパロイHP: http://www.kawasaki-ss.jp/①会社紹介株式会社川崎製作所は、航空機エンジン部品・原子力機器部品・医療機器部品といった、高精度な品質を要求される製品の金属加工を得意とする会社です。国際航空宇宙品質をクリアする品質マネジメントシステムJISQ9100を認証取得し、航空宇宙関連の製品を多数手がけています。KES(環境マネジメントシステム)を取得し、環境保護活動にも取り組んでいます。②メリット・デメリット最大直径φ1300・長さ3mまで対応できるNC旋盤や、合計4台の五軸複合加工機など豊富な機械設備を保有し、さまざまな加工に対応します。スピーディーなプログラム作成、従来の機械加工の省段取化、工程収集効果により、コストダウンを実現しています。1個の試作から1000個以上の量産まで対応可能です。短納期での注文に応じられるかどうかはHPに明記されていないので、事前に問い合わせて確認する必要があります。③製品紹介ロングシャフト素材:ハステロイX、AMS6304など サイズ:φ60~φ900、長さ最大4000 関連分野:航空宇宙計測器素材:鉄など サイズ:φ100~φ2500 最大高さ1400 関連分野:計測器半導体露光装置部品素材:A6061など サイズ:φ100~φ2500 最大高さ1400 関連分野:半導体茨城で金属加工メーカーの一括見積もりを依頼するなら【Mitsuri】茨城で技術力が高い金属加工メーカー5選をご紹介しました。小ロットでの受注が可能、一貫生産でスピーディなど、メーカーごとにさまざまな特色があります。金属加工を依頼しようと思っても、一社ごとに見積もりを依頼するのは手間がかかります。Mitsuriでは、茨城に限らず全国各地に100社以上の提携工場があり、カンタン見積りフォームから一括で見積もりを依頼できます。あなたがやりたいことをフォームに入力すれば、実現できる金属加工メーカーから連絡が届きます。あれこれ悩む前に、ぜひ一度Mitsuriにご相談ください。

  • NO IMAGE

    【はんだ付け】基礎からコツ、不良事例とその対策、資格までご紹介!

    回路基板や、金属の溶着に用いられるはんだ付け。一口にはんだ付けと言ってもその対応範囲は広く、溶着したい母材の種類や部品などの組み合わせによっても使用するはんだやフラックス(酸化除去・防止剤)が変わってきます。今回は、そんなはんだ付けの原理や道具といった基礎知識を解説したうえで、実際に作業するときに気を付けたい失敗について紹介します。それぞれの不良事例や対策法も解説しますので、DIYなどではんだ付けにチャレンジしたいという方は、ぜひ参考にしてください。はんだ付けとははんだ付けとは、はんだと呼ばれる融点450℃未満の軟ろうを溶加材(溶接や溶着の際に加える添加剤)として金属を接合する溶着の一種です。手作業で行う際にははんだごてを使うことが多いですが、直火で加熱する特珠な方法もあります。いわゆる溶接とは異なり、母材同士が直接的に結合するわけではなくあくまでもはんだによって溶着するため、強度はさほど高くありません。そのためはんだ付けは、機械的強度をあまり必要としない場合に用いられます。はんだ付けで用いられるはんだの種類はんだ付けで用いられるはんだには、用途によっていくつか種類があります。はんだは鉛とスズを主成分とした合金で、その種類はスズの含有率によって区分されることが多いです。主なはんだの種類・金属用(アルミニウム用・一般金属用)・電気用(電気配線用・回路基板用・共晶はんだ・高融点はんだ・低融点はんだ・銀入りはんだ・金系はんだ)例えば金属用では、アルミニウム用とその他一般金属用があります。また電子基板や配線のはんだ付けで用いられる電気用では、電気配線用・回路基板用・共晶はんだ・高融点はんだ・低融点はんだ・銀入りはんだ・金系はんだなどの種類があります。融点の違いによって適切なはんだを選ぶことで、さまざまな母材に対して柔軟なはんだ付けが可能です。具体的には、他のはんだを溶着する際に高温となって溶けると困る部分には高融点はんだを、また特に重要な部分では高価な金系はんだを用いる、などといった使い方があります。はんだ付けで用いられるフラックスとははんだごてなどで加熱されたはんだは、ぬれ現象によって母材表面に拡がりますが、このとき母材表面が汚れていたり酸化膜が張っていたりすると、うまくはんだが拡がりません。また酸化膜は、もともと母材表面になかったとしても加熱中に発生してしまう可能性があります。これを防ぐために、はんだの中心にはフラックスという酸化除去剤兼酸化防止剤が含まれていることが多く、はんだに含まれたフラックスで十分に酸化を除去・防止できない場合には、さらに別途フラックスを塗布します。これにより、十分にはんだがぬれ拡がるようになります。フラックスの役割をまとめると、次の3つです。主なフラックスの役割①溶着表面の清浄化作用②酸化防止(錆止め)作用③表面張力を抑える作用はんだ付けで用いられるフラックスの種類フラックスにも、はんだと同様に用途によっていくつか種類があります。フラックスの成分は酸で、塩酸などのように強力な酸性で母材を腐食させる可能性のあるものから、洗浄の必要などのない非腐食性のものまでさまざまです。主なフラックスの種類①金属用フラックス②電気用フラックス③ステンレス用フラックス①金属用フラックス金属用はんだにフラックスが含まれていないものが多いことから、より強い酸性成分でできています。そのため、はんだ付け後の洗浄が必須です。②電気用フラックス主に回路基板などの電子部品に用いるもので、こちらははんだ自体にフラックスが含まれているものが多いことから、比較的穏やかな酸性成分でできています。③ステンレス用フラックスステンレス表面の不動態被膜という薄い酸化被膜を除去するために、電子部品用のものに比べて強い酸性成分でできています。はんだ付けのコツここからは、実際にはんだ付けを行う上で、うまくはんだ付けするためのコツなどを紹介します。はんだ付けの不良事例(失敗例)はんだ付けにおける不良、いわゆる失敗としては次のようなものが挙げられます。成功例と失敗例を見比べて、どのような原因が考えられるのかを押さえておきましょう。■はんだ付けの成功例引用:日本はんだ付け協会良品見本は画像の通りです。これに対して、不良事例とはどのようなものなのでしょうか。以下の事例別に、順に見ていきます。■はんだ付けの主な不良事例①はんだ不足②はんだ過多③部品の浮き・傾き④オーバーヒート⑤ツララ⑥ブリッジ⑦フラックス残り⑧パターン剥がれ⑨はんだ上がり不足①はんだ不足引用:日本はんだ付け協会はんだ不足の原因は、送るはんだ量が少ないことです。そのほか、ランド(溶着面)やリード線(回路部品の溶着部分)が汚れたいたり酸化してしまっていることも原因と考えられます。この場合の対策送るはんだ量を多くする、フラックスで事前に洗浄することです。②はんだ過多引用:日本はんだ付け協会はんだ過多の原因は、はんだ不足とは逆に、送るはんだ量が多いことです。この場合の対策単純に送るはんだ量を少なくするしかありません。③部品の浮き・傾き引用:日本はんだ付け協会部品の浮きや傾きは、部品を基盤に取り付ける際のリードの成型不良が原因です。また、こうした部品のはんだ付け作業の際には基盤自体を裏返して作業するため、自重で部品が外れてしまうと画像のように浮いたり傾いてしまったりします。この場合の対策リードの成型を適切に行うことと、基盤を裏返した際に部品が浮いたり外れてしまったりしないよう固定することです。④オーバーヒート引用:日本はんだ付け協会オーバーヒートしたはんだ付け表面は、良品と比べるとまったくツヤがなく、ひび割れてしまっています。こうなったはんだ付けは、外見だけでなく内部もスカスカで接合強度を確保することができません。オーバーヒートは、はんだごての先端温度が高すぎることや、加熱時間が長いこと、また同じ箇所を何度もはんだ付けし直していると発生します。この場合の対策加熱時間を短くすることです。特に、母材をうまく温められずにオーバーヒートを起こしてしまっている場合は、はんだごてをより高温になるものに交換する、こて先端が酸化しているようならフラックスで洗浄する、といった対策も有効です。⑤ツララ引用:白光株式会社ツララとは、溶着後のはんだがツンと角のように立った状態です。これはフラックスが蒸発してしまったため発生するもので、原因としてははんだごての温度が高すぎることや、加熱時間が長いことが考えられます。この場合の対策こての温度を下げることと、加熱時間を短くすることです。⑥ブリッジ引用:白光株式会社ブリッジとは、はんだが部品のリード間に流れてしまい、部品同士が短絡(ショート)してしまっている状態です。この場合の対策送るはんだ量が多すぎることが原因のため、送るはんだ量を少なくしましょう。⑦フラックス残り引用:白光株式会社フラックス残りは、はんだごての温度が高すぎてフラックスが炭化してしまっている状態です。この場合の対策加熱時間を短くすることと、可能であればこて先の温度を下げて調整してもよいでしょう。⑧パターン剥がれ(パターン剥離)引用:白光株式会社パターン剥がれ、あるいはパターン剥離とは、基盤が高温になりすぎて回路基板のランドやパターン(導線部分)が剥がれてしまった状態を言います。この状態になってしまうと、回路知識のない人間が修理を行うのは非常に困難です。原因は加熱時間が長いことのほか、母材とはんだごての接地面積を確保しようとするあまり、こて先を強く当てすぎていることなども考えられます。この場合の対策加熱時間を短くすることと、はんだごてをソフトに扱うことなどです。どうしてもこてを押し付けるようにしないと母材が温まらない(はんだがなかなか溶けずランドがぬれない)場合は、こて先にはんだを少し付けてから基板に接地すると、こて先だけを当てるよりも面積が増えて熱伝導効率が良くなります。⑨はんだ上がり不足引用:日本はんだ付け協会引用:日本はんだ付け協会はんだの上がり、とは、溶融したはんだが部品のリードを伝って山形に上がる状態を言います。これが不足していると、十分な強度を確保することができません。この場合の対策原因は熱不足ですので、十分な温度まで母材とはんだを温める必要があります。はんだ付けに失敗したときの対処法事前に原因が分かっていても、慣れないうちはなかなか不良を避けることはできません。そこで、ここまで紹介したような事例は実際に起こるものとして、はんだ吸い取り線やはんだ吸い取り器を用意しておくと、ある程度のリカバリーが可能になります。はんだ吸い取り線とは、フラックスをしみ込ませた銅の編線で、はんだ溶着部分に当てて使用することで、はんだを吸着することができます。はんだ吸い取り器も基本的には同様の使い方をするもので、一度溶着したはんだを再度溶融させたところに機器を当てがい、はんだを吸い取ります。はんだ付けの資格今回紹介した不良事例の多くは、再度はんだ付けを行うことで解消することができますが、何度もはんだ付けを行うと基板や部品自体を傷めてしまうため、前述のような吸い取り線や吸い取り器も、あまり頻繁に使用したいものではありません。趣味のDIYとして取り組まれる場合には失敗を重ねて慣れていくことも必要ですが、せっかくやるならきちんと技術を身に着けたいという方や、業務上正しい知識が求められるという方は、次のような資格取得を目指してみてもよいでしょう。はんだ付け検定引用:日本はんだ付け検定はんだ付け検定は、内閣府認定のNPOである日本はんだ付け協会が主催する技能検定で、1級、2級、3級と級が分かれており、日本はんだ付け協会ではそれぞれの技能レベルを次のように定めています。--------------------------------------【1級認定者】はんだ付けの作業指導ができる共晶はんだ、鉛フリーはんだに対する深く広い知識がある新しく製造ラインを立ち上げる際に、はんだごてなどの道具を選択できる不良が発生した際、その原因を解析できる能力がある【2級認定者】鉛フリーはんだを使ったリード部品、ケーブル、基板実装などの基本的なはんだ付け作業をマスターしている共晶はんだと鉛フリーはんだの性質の違いについて理解している不良と良品の見分け方についてもよく理解しており、不良の発生原因を究明することができる【3級認定者】鉛入りの共晶はんだを自在に操るための基礎知識を身につけているリード部品、ケーブル、基板実装などの基本的なはんだ付け作業を習得している不良と良品の見分け方についてもよく理解しており、不良の発生原因を究明することができる--------------------------------------対象者は大きく分けて、指導する立場を目指すなら1級、業務上正しい知識と技術が求められるなら2級、初心者や趣味ではんだ付けを行う方は3級、といった分類です。なお日本はんだ付け協会によると、3級の取得目安は「中学生でも3級の検定なら1~2日の講習で合格可能なレベルにまで指導することが可能」とされています。公式URL:https://handa-npo.com/about-kenteiマイクロソルダリング技術資格引用:日本溶接協会数mm~数cmの部品をはんだ付けする、微細はんだ付けのことをマイクロソルダリングと呼びます。マイクロソルダリング技術資格は、その名の通り微細はんだ付けに関する技術資格で、日本溶接協会が主催するものです。取得できる資格には次のようなものがありますが、はんだ付け作業員向けとされているのは上級オペレータ(AOPR)とオペレータ(OPR)の2つです。それぞれ、AOPRが鉛フリーはんだの使用、OPRが共晶はんだの使用を想定しています。取得可能資格技術者(EEG)インストラクタ(INS)実装工程管理技術者(PEG)実装工程技術者(APE)インスペクタ(ISP)上級オペレータ(AOPR)【はんだ付け作業員向け〔鉛フリーはんだ〕】オペレータ(OPR)【はんだ付け作業員向け〔共晶はんだ〕】公式URL:http://www.jwes.or.jp/mt/shi_ki/ms/電子機器組立て技能士電子機器組立て技能士はこの中で唯一の国家資格で、特級、1級、2級、3級と4つの級が設けられています。特級は管理者または監督者、1級~3級はそれぞれ上級、中級、初級技能者を想定しています。なお国家資格ではあるものの、「技能士」という資格全般の認知度がそう高くないこともあり、電子機器組み立て技能士を取得したからといって就職や転職に繋がるとは言い切れません。実際に求人情報を見ても、これら資格を条件として提示する企業はごく少数です。そのためキャリアアップという目的での取得はあまりおすすめできませんが、純粋にスキルアップとして考えるなら、十分ではないでしょうか。公式URL:https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/giken.htmlまとめ今回ははんだ付けについて、基礎知識からコツ、スキルアップするうえで役立つ資格までご紹介しました。なおはんだ付けの資格に関しては、自身の学歴・経歴などによって実務経験が受験資格として求められることもありますので、詳細はぜひ公式の情報もご覧になってください。

  • NO IMAGE

    鉄筋加工について詳しく解説!使用される機械についてもご紹介!

    「鉄筋加工」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。鉄筋加工は、ビルやマンションなどの大型の建築物、さらに住宅の基礎部分や、高速道路、橋の建設など、私たちの身の回りにおいて、さまざまな分野で幅広く利用されている技術となっています。今回は、そのような鉄筋加工をテーマに、鉄筋とは何か、また鉄筋の種類についてもご紹介していきます。その他にも、鉄筋加工の中において代表的な加工方法である、切断加工及び曲げ加工について、使用される機械などとともに、詳しく解説していきます。鉄筋加工についてさらに知識を深めたい方や、鉄筋加工でお悩みの方は、ぜひご一読ください。鉄筋加工とは現代の建築分野では欠かせない技術の一つとなっている「鉄筋加工」。そんな鉄筋加工について、鉄筋とは何か、また鉄筋の種類について解説していきます。鉄筋とは鉄筋とは、正式には鉄筋コンクリート用棒鋼と言われ、建物の構造用材料の一つで、一般にコンクリートなどの建造物の補強として使用される鋼材を指します。そのため、完成した建物ではその姿を見ることはないのですが、見えない部分で建物を支える、非常に重要な役割を果たしています。また、鉄筋コンクリートという言葉を聞いたことがあるという方も多いと思いますが、その名の通り、これはコンクリートと鉄筋を組み合わせて作られた建造物の構造を指し、RC造(Reinforced Concrete:補強されたコンクリート)とも呼ばれます。鉄筋コンクリート造は、耐久性の他にも、耐火性や遮音性などに優れることから、多くの建物に採用されています。コンクリートは圧縮強度には優れるのですが、引張強度は劣るという性質を持ちます。一方、鉄筋は引張強度に優れるという性質を持つため、コンクリート内部に鉄筋を入れることで、こうしたコンクリートの弱点を補う目的があります。鉄筋の種類次に、鉄筋の種類について見ていきましょう。鉄筋には、主に「丸鋼」と「異形棒鋼」の2種類が存在します。それでは、それぞれについて以下解説していきます。●丸鋼引用元:株式会社日東丸鋼は、上図に示したように、突起がなく、断面が円形をしている鉄筋です。日本では、昭和40年頃までは、建築分野においても丸鋼がよく利用されていましたが、現在では、コンクリートの補強用として開発された異形棒鋼に完全に置き換わっています。そのため、丸鋼は部材のひび割れや脱落防止用のちょっとした補強などに使用され、建築の重要な部分での鉄筋としては使用されていません。●異形棒鋼引用元:三喜株式会社次に、異形棒鋼は異形鉄筋とも呼ばれ、上図に示したように、棒の表面に凹凸がついた特殊な形状をした鉄筋を指します。主に、コンクリート補強用の鉄筋材料として利用されています。この異形棒鋼の表面の凹凸は、リブ及び節(ふし)と呼ばれ、下図に示したように、リブは軸方向に連続してついた凹凸、節は軸方向以外についた凹凸を指します。この突起によって、コンクリートの付着性を高め、鉄筋がコンクリートから抜けにくくなります。引用元:ウェブリオ株式会社また、一般的に鉄筋コンクリートの用途に利用される異形棒鋼は、D10〜D51までの12種類が存在し、それぞれ直径や断面積、重量、リブや節の間隔や高さなどのスペックが定められています。なお、Dの後ろの数字は、直径の寸法を四捨五入した数が用いられています。例えば直径9.53mmの異形鉄筋ならD10となっています。<寸法・質量及び節の許容限度>引用元:大阪製鐵株式会社鉄筋加工【切断加工】鉄筋加工の中でも、欠かせない加工方法である切断加工について解説していきます。切断加工は、設計された図面で指定された寸法通りに、鉄筋の長さを調整するために行われます。使用される機械それでは、鉄筋の切断加工において使用される機械について見ていきましょう。次のような、2種類の機械がよく用いられます。●鉄筋カッター引用元:株式会社ミスミ鉄筋カッターは、上図に示したような機械で、油圧あるいは電動モーターなどによって稼働し、ブロック状の刃を用いて鉄筋を切断する機械です。主に、現場において鉄筋を切断する場合に使用されています。ただし、大量の鉄筋を切断する場合などには手間がかかるため、おすすめできません。●鉄筋自動切断機引用元:東陽建設工機株式会社近年では、工場において鉄筋の切断加工を行う場合には、上図のような鉄筋自動切断機が用いられています。鉄筋自動切断機とは、文字通り、鉄筋を自動で切断する機械で、コンピューター制御によって、供給、持込み、連続切断、排出を自動で行うことが可能です。また、精度も非常に高く、機械にもよりますが、切断の長さは1mm単位で設定が可能です。このように、機械によるオートメーション化により、大量の鉄筋の高精度な切断加工が実現されています。参考記事こちらの記事では、板金の切断加工について、その基本的な知識について詳しく解説しています。板金の切断加工について知りたい方は、ぜひご覧ください。⇒【板金加工 切断】せん断やシャー切断などの切断加工を専門家が解説!鉄筋加工【曲げ加工】次に、切断加工同様、鉄筋加工では欠かせない加工方法の一つである曲げ加工について解説していきます。曲げ加工は、設計された図面通りに鉄筋を曲げる加工方法となります。使用される機械それでは、鉄筋の曲げ加工において使用される機械について見ていきましょう。次のような、2種類の機械がよく利用されています。●鉄筋ベンダー引用元:株式会社テイビョウ鉄筋ベンダーには、さまざまな種類がありますが、一般に、上図に示したように電動式で鉄筋の曲げ加工を行う機械がよく用いられます。工場では据え置き式のものが使用されますが、近年では現場用に軽量で小型化したものもあり、持ち運びができるタイプの鉄筋ベンダーもよく利用されています。●鉄筋自動曲げ機引用元:株式会社サンヨー機械切断加工同様、上図に示したような鉄筋自動曲げ機も存在します。こちらも自動化された機械によって、大量の鉄筋の高精度な曲げ加工を行うことができます。鉄筋自動曲げ機では、鉄筋ベンダーでは施すことのできない特殊曲げ加工に対応した機械もあります。また、機械によっては、切断、曲げ加工を同じ機械で行えるものも存在し、さらに生産性を高めることが可能となっています。参考記事こちらの記事では、曲げ加工について、その基本的な知識について詳しく解説しています。曲げ加工についてさらに知りたい方は、ぜひご覧ください。⇒板金加工における【曲げ加工】の基礎や種類ついて徹底解説!!鉄筋加工についてまとめ今回は、鉄筋加工をテーマに、鉄筋とは何かという説明から始め、鉄筋の種類についてご紹介したました。さらに、鉄筋の切断加工及び曲げ加工について、使用される機械などとともに詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか。一般に鉄筋加工は、技術者の技量や経験に左右される部分が多いため、鉄筋の加工を依頼する際には、信頼できるメーカーの選定が非常に重要となってきます。鉄筋加工でお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

  • NO IMAGE

    【茨城で金属加工を依頼するなら!】技術力が高い金属加工メーカー5選!

     「金属加工メーカーはいろいろあるが、どこがいいのかわからない……」「小ロットで発注しようとしたら断られてしまった……」「特殊な素材なので、加工してもらえるかどうかわからない……」茨城で金属加工を依頼しようと思ったとき、「茨城 金属加工」で検索してもどこに依頼すればいいのか悩んでしまいます。ホームページを片っ端から見ていては時間がかかりすぎてしまいます。金属加工メーカーには得意・不得意もあります。発注内容に合った金属加工メーカーを選定しないと、思った通りの加工をしてもらえなかったり、納期が遅れたりすることがあります。そこで今回は、茨城で技術力が高い金属加工メーカーを土浦からひたちなかまで幅広くご紹介しますので、ご依頼先にお困りの方は参考にしていただければと思います。【量産を見込んだ機械加工なら】有限会社早川金属工業引用元:有限会社早川金属工業基本情報所在地:茨城県小美玉市羽鳥1898-36TEL:0299-46-1808~9FAX:0299-46-4778創業:1964年4月加工:金属加工、NC旋盤加工素材:真鋳、鉄、アルミ、ステンレスHP: http://www.hayakawakinzoku.com/①会社紹介早川金属工業は1964年に東京都葛飾区で創業し、1989年に茨城県小美玉市に移転した会社です。金属加工とNC旋盤加工を行っています。環境問題への取り組みもしており、トリクレン及びトリクレン洗浄機を廃止し、炭化水素を使用した全自動炭化水素系洗浄機で製品を洗浄しています。②メリット・デメリット量産体制の整った金属加工業者で、NC旋盤を主体とした工作機械を24時間体制で稼動しており、機械一台当りの月産の生産能力は数十万個単位です。量産に強い会社ですが、1個からの注文も受け付けています。ただし、図面の無い注文の場合は打ち合わせに時間を要する可能性があるのでご注意ください。③製品紹介(詳細記載なし)(詳細記載なし)(詳細記載なし) 【設計から製造まで一括サポート】株式会社MS引用元:株式会社MS基本情報本社所在地:茨城県土浦市虫掛3675TEL:029-821-4308FAX:029-821-3059設立:1969年8月加工:プレス加工、2次元CADによるレーザー加工、曲げ加工、溶接加工素材:鉄、アルミ、ステンレスHP:https://www.stngrp.com/ms/index.html①会社紹介株式会社MSは、2017年に株式会社森製作所から社名変更した会社です。プレス加工、2次元CADによるレーザー加工、曲げ加工・溶接加工・製品加工までの一貫製造体制により、短納期で高品質の製品を生産しています。②メリット・デメリット材料の切断、プレス、曲げ加工、製缶まで一貫して生産します。難易度の高い加工、開発を含む試作、図面がない製品開発、特殊形状加工などにも対応しており、製作ロットは1個から量産まで幅広く対応しています。保有する機械設備はレーザー加工やプレス加工がメインで、取り扱いのない加工もあるので注意が必要です。③製品紹介(詳細記載なし)(詳細記載なし)(詳細記載なし) 【小ロットの切削加工なら】株式会社双葉電機製作所引用元:株式会社双葉電機製作所基本情報所在地:茨城県水戸市酒門町字西割4265-3TEL:029-247-8715FAX:029-247-8716設立:1968年5月加工:NC旋盤加工、ワイヤー加工、平面研磨加工、精密部品加工、溶接加工素材:鉄、アルミ、ステンレス、ジルコニウム(ジルカロイ)、チタン、インコネル、モリブデン、タングステン等HP:http://www.futabadenki.co.jp/ ①会社紹介株式会社双葉電機製作所はエレベーター・エスカレーターの精密機械加工や、 原子力機器類の設計・製作を行う会社です。原子力関連の加工を長年行っているため、難削材・難形状品の加工や、失敗の許されない精密部品加工の実績があります。②メリット・デメリット小ロット製作に強みのある会社です。試作品や治具・実験装置の設計・製作を得意としており、図面ではなく手書きのラフ画でも対応も可能です。初めて扱う材質や特殊な鋼材の加工に対応しています。小ロット製作を得意としている反面、量産は苦手です。無理な低価格での受注にも対応していませんので、低価格で大量生産を望んでいる場合には向いていません。③製品紹介材質:A5056 加工方法:旋盤加工 製品名:油圧部品材質:ステンレス 加工方法:不明  製品名:産業機械部品材質:SS400 加工方法:不明  製品名:産業用部品【難しい加工も対応】伸栄工業株式会社引用元:伸栄工業株式会社基本情報本社工場所在地:茨城県かすみがうら市上稲吉1751番地TEL :029-831-5315 FAX :029-833-0933設立:1983年6月加工:切削加工、溶接加工、プレス加工素材:マグネシウム、インコネル、ハステロイ、銅、チタンHP:http://shin-ei-kogyo.com/①会社紹介伸栄工業株式会社は、設計から製造、検査、据付まで一貫して行っている会社です。創業以来一貫して金属加工を行ってきた会社ですが、近年ではペレットストーブや給湯器の製造販売も行っています。社会貢献活動として行った霞ヶ浦の水質浄化研究を発端に、ペレットプラントエンジニアリングやエネルギーミックス導入プランニングといった事業につなげています。②メリット・デメリット相談から商談、設計まで1人の担当者が行い、設計・製造・検査・据付まで1社で完結できるため、納期・価格・数量の要望にフレキシブルに対応できます。金属加工に必要な各種資格認定者が社内に揃っており、他社では加工が難しいと断られた材質や形状の製品でも加工した実績があります。すべての設備が社内にあるわけではなく、一部の設備は協力工場にあるため、加工の内容によっては納期までのスケジューリングに注意が必要です。 ③製品紹介楕円形状加工物 ネック 旋盤加工品 振動テーブル 材質Mg 【高精度の機械加工なら】株式会社川崎製作所引用元:株式会社川崎製作所基本情報所在地:茨城県ひたちなか市新光町552-71TEL:029-265-8227FAX:029-265-7757設立:1978年4月加工:同時5軸加工、NC旋盤加工他素材:アルミ・鉄・ステンレス・チタン・インコネル・ハステロイ・ワスパロイHP: http://www.kawasaki-ss.jp/①会社紹介株式会社川崎製作所は、航空機エンジン部品・原子力機器部品・医療機器部品といった、高精度な品質を要求される製品の金属加工を得意とする会社です。国際航空宇宙品質をクリアする品質マネジメントシステムJISQ9100を認証取得し、航空宇宙関連の製品を多数手がけています。KES(環境マネジメントシステム)を取得し、環境保護活動にも取り組んでいます。②メリット・デメリット最大直径φ1300・長さ3mまで対応できるNC旋盤や、合計4台の五軸複合加工機など豊富な機械設備を保有し、さまざまな加工に対応します。スピーディーなプログラム作成、従来の機械加工の省段取化、工程収集効果により、コストダウンを実現しています。1個の試作から1000個以上の量産まで対応可能です。短納期での注文に応じられるかどうかはHPに明記されていないので、事前に問い合わせて確認する必要があります。③製品紹介ロングシャフト素材:ハステロイX、AMS6304など サイズ:φ60~φ900、長さ最大4000 関連分野:航空宇宙計測器素材:鉄など サイズ:φ100~φ2500 最大高さ1400 関連分野:計測器半導体露光装置部品素材:A6061など サイズ:φ100~φ2500 最大高さ1400 関連分野:半導体茨城で金属加工メーカーの一括見積もりを依頼するなら【Mitsuri】茨城で技術力が高い金属加工メーカー5選をご紹介しました。小ロットでの受注が可能、一貫生産でスピーディなど、メーカーごとにさまざまな特色があります。金属加工を依頼しようと思っても、一社ごとに見積もりを依頼するのは手間がかかります。Mitsuriでは、茨城に限らず全国各地に100社以上の提携工場があり、カンタン見積りフォームから一括で見積もりを依頼できます。あなたがやりたいことをフォームに入力すれば、実現できる金属加工メーカーから連絡が届きます。あれこれ悩む前に、ぜひ一度Mitsuriにご相談ください。

  • NO IMAGE

    【はんだ付け】基礎からコツ、不良事例とその対策、資格までご紹介!

    回路基板や、金属の溶着に用いられるはんだ付け。一口にはんだ付けと言ってもその対応範囲は広く、溶着したい母材の種類や部品などの組み合わせによっても使用するはんだやフラックス(酸化除去・防止剤)が変わってきます。今回は、そんなはんだ付けの原理や道具といった基礎知識を解説したうえで、実際に作業するときに気を付けたい失敗について紹介します。それぞれの不良事例や対策法も解説しますので、DIYなどではんだ付けにチャレンジしたいという方は、ぜひ参考にしてください。はんだ付けとははんだ付けとは、はんだと呼ばれる融点450℃未満の軟ろうを溶加材(溶接や溶着の際に加える添加剤)として金属を接合する溶着の一種です。手作業で行う際にははんだごてを使うことが多いですが、直火で加熱する特珠な方法もあります。いわゆる溶接とは異なり、母材同士が直接的に結合するわけではなくあくまでもはんだによって溶着するため、強度はさほど高くありません。そのためはんだ付けは、機械的強度をあまり必要としない場合に用いられます。はんだ付けで用いられるはんだの種類はんだ付けで用いられるはんだには、用途によっていくつか種類があります。はんだは鉛とスズを主成分とした合金で、その種類はスズの含有率によって区分されることが多いです。主なはんだの種類・金属用(アルミニウム用・一般金属用)・電気用(電気配線用・回路基板用・共晶はんだ・高融点はんだ・低融点はんだ・銀入りはんだ・金系はんだ)例えば金属用では、アルミニウム用とその他一般金属用があります。また電子基板や配線のはんだ付けで用いられる電気用では、電気配線用・回路基板用・共晶はんだ・高融点はんだ・低融点はんだ・銀入りはんだ・金系はんだなどの種類があります。融点の違いによって適切なはんだを選ぶことで、さまざまな母材に対して柔軟なはんだ付けが可能です。具体的には、他のはんだを溶着する際に高温となって溶けると困る部分には高融点はんだを、また特に重要な部分では高価な金系はんだを用いる、などといった使い方があります。はんだ付けで用いられるフラックスとははんだごてなどで加熱されたはんだは、ぬれ現象によって母材表面に拡がりますが、このとき母材表面が汚れていたり酸化膜が張っていたりすると、うまくはんだが拡がりません。また酸化膜は、もともと母材表面になかったとしても加熱中に発生してしまう可能性があります。これを防ぐために、はんだの中心にはフラックスという酸化除去剤兼酸化防止剤が含まれていることが多く、はんだに含まれたフラックスで十分に酸化を除去・防止できない場合には、さらに別途フラックスを塗布します。これにより、十分にはんだがぬれ拡がるようになります。フラックスの役割をまとめると、次の3つです。主なフラックスの役割①溶着表面の清浄化作用②酸化防止(錆止め)作用③表面張力を抑える作用はんだ付けで用いられるフラックスの種類フラックスにも、はんだと同様に用途によっていくつか種類があります。フラックスの成分は酸で、塩酸などのように強力な酸性で母材を腐食させる可能性のあるものから、洗浄の必要などのない非腐食性のものまでさまざまです。主なフラックスの種類①金属用フラックス②電気用フラックス③ステンレス用フラックス①金属用フラックス金属用はんだにフラックスが含まれていないものが多いことから、より強い酸性成分でできています。そのため、はんだ付け後の洗浄が必須です。②電気用フラックス主に回路基板などの電子部品に用いるもので、こちらははんだ自体にフラックスが含まれているものが多いことから、比較的穏やかな酸性成分でできています。③ステンレス用フラックスステンレス表面の不動態被膜という薄い酸化被膜を除去するために、電子部品用のものに比べて強い酸性成分でできています。はんだ付けのコツここからは、実際にはんだ付けを行う上で、うまくはんだ付けするためのコツなどを紹介します。はんだ付けの不良事例(失敗例)はんだ付けにおける不良、いわゆる失敗としては次のようなものが挙げられます。成功例と失敗例を見比べて、どのような原因が考えられるのかを押さえておきましょう。■はんだ付けの成功例引用:日本はんだ付け協会良品見本は画像の通りです。これに対して、不良事例とはどのようなものなのでしょうか。以下の事例別に、順に見ていきます。■はんだ付けの主な不良事例①はんだ不足②はんだ過多③部品の浮き・傾き④オーバーヒート⑤ツララ⑥ブリッジ⑦フラックス残り⑧パターン剥がれ⑨はんだ上がり不足①はんだ不足引用:日本はんだ付け協会はんだ不足の原因は、送るはんだ量が少ないことです。そのほか、ランド(溶着面)やリード線(回路部品の溶着部分)が汚れたいたり酸化してしまっていることも原因と考えられます。この場合の対策送るはんだ量を多くする、フラックスで事前に洗浄することです。②はんだ過多引用:日本はんだ付け協会はんだ過多の原因は、はんだ不足とは逆に、送るはんだ量が多いことです。この場合の対策単純に送るはんだ量を少なくするしかありません。③部品の浮き・傾き引用:日本はんだ付け協会部品の浮きや傾きは、部品を基盤に取り付ける際のリードの成型不良が原因です。また、こうした部品のはんだ付け作業の際には基盤自体を裏返して作業するため、自重で部品が外れてしまうと画像のように浮いたり傾いてしまったりします。この場合の対策リードの成型を適切に行うことと、基盤を裏返した際に部品が浮いたり外れてしまったりしないよう固定することです。④オーバーヒート引用:日本はんだ付け協会オーバーヒートしたはんだ付け表面は、良品と比べるとまったくツヤがなく、ひび割れてしまっています。こうなったはんだ付けは、外見だけでなく内部もスカスカで接合強度を確保することができません。オーバーヒートは、はんだごての先端温度が高すぎることや、加熱時間が長いこと、また同じ箇所を何度もはんだ付けし直していると発生します。この場合の対策加熱時間を短くすることです。特に、母材をうまく温められずにオーバーヒートを起こしてしまっている場合は、はんだごてをより高温になるものに交換する、こて先端が酸化しているようならフラックスで洗浄する、といった対策も有効です。⑤ツララ引用:白光株式会社ツララとは、溶着後のはんだがツンと角のように立った状態です。これはフラックスが蒸発してしまったため発生するもので、原因としてははんだごての温度が高すぎることや、加熱時間が長いことが考えられます。この場合の対策こての温度を下げることと、加熱時間を短くすることです。⑥ブリッジ引用:白光株式会社ブリッジとは、はんだが部品のリード間に流れてしまい、部品同士が短絡(ショート)してしまっている状態です。この場合の対策送るはんだ量が多すぎることが原因のため、送るはんだ量を少なくしましょう。⑦フラックス残り引用:白光株式会社フラックス残りは、はんだごての温度が高すぎてフラックスが炭化してしまっている状態です。この場合の対策加熱時間を短くすることと、可能であればこて先の温度を下げて調整してもよいでしょう。⑧パターン剥がれ(パターン剥離)引用:白光株式会社パターン剥がれ、あるいはパターン剥離とは、基盤が高温になりすぎて回路基板のランドやパターン(導線部分)が剥がれてしまった状態を言います。この状態になってしまうと、回路知識のない人間が修理を行うのは非常に困難です。原因は加熱時間が長いことのほか、母材とはんだごての接地面積を確保しようとするあまり、こて先を強く当てすぎていることなども考えられます。この場合の対策加熱時間を短くすることと、はんだごてをソフトに扱うことなどです。どうしてもこてを押し付けるようにしないと母材が温まらない(はんだがなかなか溶けずランドがぬれない)場合は、こて先にはんだを少し付けてから基板に接地すると、こて先だけを当てるよりも面積が増えて熱伝導効率が良くなります。⑨はんだ上がり不足引用:日本はんだ付け協会引用:日本はんだ付け協会はんだの上がり、とは、溶融したはんだが部品のリードを伝って山形に上がる状態を言います。これが不足していると、十分な強度を確保することができません。この場合の対策原因は熱不足ですので、十分な温度まで母材とはんだを温める必要があります。はんだ付けに失敗したときの対処法事前に原因が分かっていても、慣れないうちはなかなか不良を避けることはできません。そこで、ここまで紹介したような事例は実際に起こるものとして、はんだ吸い取り線やはんだ吸い取り器を用意しておくと、ある程度のリカバリーが可能になります。はんだ吸い取り線とは、フラックスをしみ込ませた銅の編線で、はんだ溶着部分に当てて使用することで、はんだを吸着することができます。はんだ吸い取り器も基本的には同様の使い方をするもので、一度溶着したはんだを再度溶融させたところに機器を当てがい、はんだを吸い取ります。はんだ付けの資格今回紹介した不良事例の多くは、再度はんだ付けを行うことで解消することができますが、何度もはんだ付けを行うと基板や部品自体を傷めてしまうため、前述のような吸い取り線や吸い取り器も、あまり頻繁に使用したいものではありません。趣味のDIYとして取り組まれる場合には失敗を重ねて慣れていくことも必要ですが、せっかくやるならきちんと技術を身に着けたいという方や、業務上正しい知識が求められるという方は、次のような資格取得を目指してみてもよいでしょう。はんだ付け検定引用:日本はんだ付け検定はんだ付け検定は、内閣府認定のNPOである日本はんだ付け協会が主催する技能検定で、1級、2級、3級と級が分かれており、日本はんだ付け協会ではそれぞれの技能レベルを次のように定めています。--------------------------------------【1級認定者】はんだ付けの作業指導ができる共晶はんだ、鉛フリーはんだに対する深く広い知識がある新しく製造ラインを立ち上げる際に、はんだごてなどの道具を選択できる不良が発生した際、その原因を解析できる能力がある【2級認定者】鉛フリーはんだを使ったリード部品、ケーブル、基板実装などの基本的なはんだ付け作業をマスターしている共晶はんだと鉛フリーはんだの性質の違いについて理解している不良と良品の見分け方についてもよく理解しており、不良の発生原因を究明することができる【3級認定者】鉛入りの共晶はんだを自在に操るための基礎知識を身につけているリード部品、ケーブル、基板実装などの基本的なはんだ付け作業を習得している不良と良品の見分け方についてもよく理解しており、不良の発生原因を究明することができる--------------------------------------対象者は大きく分けて、指導する立場を目指すなら1級、業務上正しい知識と技術が求められるなら2級、初心者や趣味ではんだ付けを行う方は3級、といった分類です。なお日本はんだ付け協会によると、3級の取得目安は「中学生でも3級の検定なら1~2日の講習で合格可能なレベルにまで指導することが可能」とされています。公式URL:https://handa-npo.com/about-kenteiマイクロソルダリング技術資格引用:日本溶接協会数mm~数cmの部品をはんだ付けする、微細はんだ付けのことをマイクロソルダリングと呼びます。マイクロソルダリング技術資格は、その名の通り微細はんだ付けに関する技術資格で、日本溶接協会が主催するものです。取得できる資格には次のようなものがありますが、はんだ付け作業員向けとされているのは上級オペレータ(AOPR)とオペレータ(OPR)の2つです。それぞれ、AOPRが鉛フリーはんだの使用、OPRが共晶はんだの使用を想定しています。取得可能資格技術者(EEG)インストラクタ(INS)実装工程管理技術者(PEG)実装工程技術者(APE)インスペクタ(ISP)上級オペレータ(AOPR)【はんだ付け作業員向け〔鉛フリーはんだ〕】オペレータ(OPR)【はんだ付け作業員向け〔共晶はんだ〕】公式URL:http://www.jwes.or.jp/mt/shi_ki/ms/電子機器組立て技能士電子機器組立て技能士はこの中で唯一の国家資格で、特級、1級、2級、3級と4つの級が設けられています。特級は管理者または監督者、1級~3級はそれぞれ上級、中級、初級技能者を想定しています。なお国家資格ではあるものの、「技能士」という資格全般の認知度がそう高くないこともあり、電子機器組み立て技能士を取得したからといって就職や転職に繋がるとは言い切れません。実際に求人情報を見ても、これら資格を条件として提示する企業はごく少数です。そのためキャリアアップという目的での取得はあまりおすすめできませんが、純粋にスキルアップとして考えるなら、十分ではないでしょうか。公式URL:https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/giken.htmlまとめ今回ははんだ付けについて、基礎知識からコツ、スキルアップするうえで役立つ資格までご紹介しました。なおはんだ付けの資格に関しては、自身の学歴・経歴などによって実務経験が受験資格として求められることもありますので、詳細はぜひ公式の情報もご覧になってください。