配管支持金具の使い方・種類・特徴

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金属部品

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パイプやホースなどの配管を設置する際には、配管を固定する「配管支持金具」が不可欠です。配管支持金具にはさまざまな種類があり、設置される条件・用途に応じて、使い分けされます。今回は、代表的な配管支持金具についてご紹介します。

参考:【パイプ固定金具】種類と用途をカテゴリー別に紹介

配管支持金具とは?

配管支持金具とは、パイプやホースなどの配管や継手を支え、固定する金具を指します。配管の重さを支えるほかにも、配管の振動を抑えたり、配管が膨張することによって移動しないように固定する目的で使用されます。

配管支持金具(壁用・床用・アングルなど)特徴と使い方

配管支持金具には、以下の通りさまざまな種類・形状が存在します。配管を設置する場所や用途に応じて、適切な金具を選定する必要があります。

Uバンド(Uボルト)

引用元:株式会社アカギ

Uバンドは、UボルトやU字金具と呼ばれ、その名の通りU字型をした配管支持金具です。Uバンドの両端にはおねじが切られています。そのため、上図のようにブラケットや支持台とともに用いられ、ナットを使用して金具を取り付け配管を固定します。使用する配管の直径に合わせて、サイズを選定します。

吊バンド

引用元:株式会社アカギ

吊バンドは、上図のように天井から吊り下げる横引き配管に使用されます。通常は、天井にインサートやアンカーを打ち、ボルトを挿入し吊バンドを天井に吊り下げます。配管の重量を考慮し、適切なサイズの吊バンドを選定します。

床バンド

引用元:株式会社アカギ

床バンドは、床貫通用金具とも呼ばれ、主に縦管の振れ止めを支持するのに用いられます。上図のように、床バンドをスラブ(床)に置き、モルタル埋めをすることで配管を固定します。

立てバンド

引用元:株式会社アカギ

立てバンドは、床バンド同様、縦管の振れ止めを支持する目的で用いられます。上図のように、垂直な壁などに対し羽子板やT字脚を用いて立バンドを取り付け、配管を固定します。

レベルバンド

引用元:株式会社昭和コーポレーション

レベルバンドは、排水管の横引き配管を固定するのに用いられる配管支持金具です。上図のように、スラブ面にTピンなどのアンカーを用いて金具を固定し、配管を支持します。レベルバンドは、ナットによって高さを調整することができるため、配管の勾配の調節が容易に行えます。

サドルバンド

引用元:株式会社アカギ

サドルバンドは、配管を床や壁に直接固定するために用いられる配管支持金具です。上図のように、ビスやピンを使用してそのまま固定できるため、容易に金具を設置できるほか、ボルトナットを使用して配管支持架台やブラケットなどにも取り付けることができます。

アングル

引用元:株式会社ミスミ

アングルは、横引き配管を固定するのに用いられます。ボルトで組み立てて取り付けることができ、溶接などの工程を要さないため、作業効率の向上が期待されます。

参考:アングル加工の方法を製品事例を用いて解説!

ブラケット

引用元:株式会社アカギ

ブラケットは、壁に横引き配管を固定するのに用いられます。上図のように、U字金具などとともに使用されます。

参考:ブラケット製作のおすすめ工場をご紹介!製作方法についても解説

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